部屋干しには衣類乾燥除湿機がおススメってホント?
衣類乾燥除湿機は、これ一台で部屋の除湿と洗濯物周りの空気の循環もしてくれる、部屋干し派の強い味方だよ
衣類乾燥除湿機のハテナ
- 衣類乾燥除湿機の役割は?
- 衣類乾燥除湿機って何を基準に選べばいいの?
- コンプレッサー方式とかデシカント方式って何?
- 衣類乾燥スピードで違うメーカーを比較しても大丈夫?
- 衣類乾燥除湿機を使って速く乾かすコツは?
こんな疑問にお答えします。
これ一台に任せるといっても、いろいろな機能がどういう働きをするのか、よくわからなくて
大切なのは、「どんな機能があるか」じゃなくて「自分に必要な機能があるか」だよ
今回は、部屋干し三種の神器の一つである衣類乾燥除湿機の選び方のポイントをご紹介します。
部屋干し三種の神器
- エアコン【暖房/除湿】
- 衣類乾燥除湿機【除湿&送風】
- サーキュレーター【送風】
三種の神器で乾かす仕組み
室温を高くして水分を蒸発させる
エアコン
湿度を下げて蒸発した水分を拡散させる
衣類乾燥除湿機/エアコン
風をあてて空気を循環させる
サーキュレーター/衣類乾燥除湿機
この記事は、日々の生活に欠かせない洗濯を、今の生活様式にあった形で楽に時短するための方法やグッズをご紹介している私が、衣類乾燥除湿機を選ぶ時に注目するべき機能を詳しく解説します。
目次
衣類乾燥除湿機で何ができるの?
教えて!
衣類乾燥除湿機の役割は?
答え
洗濯物が乾きやすい環境になるように、部屋干しスペースの湿度を下げて、洗濯物の周りの空気を循環させます
詳しく解説します。
衣類乾燥除湿機で湿度を下げて空気を循環させよう
衣類乾燥除湿機には、2つの機能があります。
衣類乾燥除湿機の役割
- 除湿機能
湿度を下げて、洗濯物から蒸発した水分が周りの空気に拡散しやすい環境にする
- 送風機能
洗濯物の周りの湿った空気と乾いた空気を循環させる
衣類乾燥除湿機は除湿機能に加えて送風機能もあるので、洗濯物が乾く仕組みの湿度を下げると洗濯物に風をあてるという2つの役割をこれ一台に任せることができます。
洗濯物が乾く仕組み
洗濯物に含まれる水分を蒸発させる
方法:気温を高くする
目安:乾きやすい気温は20℃以上
蒸発した水分を周りの空気に拡散させる
方法:湿度を下げる
目安:乾きやすい湿度は60%以下
水分の蒸発と拡散をサイクルさせて乾かす
方法:洗濯物に風をあてる
部屋干しスペースを洗濯物が乾きやすい環境にしよう
部屋干しをすると洗濯物が乾きにくいのは、部屋干しスペースが洗濯物が乾きやすい環境になっていないことが原因です。
洗濯物が乾きやすい環境
気温が高い
洗濯物に含まれる水分が蒸発しやすい
湿度が低い
空気中に蒸発した水分が拡散しやすい
風がある
洗濯物の周りの湿った空気と乾いた空気が循環しやすい
ここがポイント
衣類乾燥除湿機の除湿機能で湿度を下げて、送風機能で空気を循環させることで、部屋干しスペースを洗濯物が乾きやすい環境に近づけることができます
衣類乾燥除湿機を選ぶコツと知っておきたい大前提
教えて!
衣類乾燥除湿機って何を基準に選べばいいの?
答え
除湿方式・衣類乾燥スピード・送風機能の3つは、必ず実際の使い方に合わせて選んでください
詳しく解説します。
使い方に合わせて選ばないと後悔する性能3つ【要確認】
衣類乾燥のための除湿機だから、どの機種を選んでも大丈夫でしょ?
一年を通して使うのか、季節限定で使うのかでも、おススメは変わるよ
衣類乾燥除湿機には、自分の使い方に合わせて選ばないと失敗する重要な3つの性能があります。
衣類乾燥除湿機の重要な性能
- 除湿方式=性能を生かして使える時季が決まる
- 衣類乾燥スピード=一度に乾燥できる洗濯物の量が決まる
- 送風機能=衣類乾燥除湿機を置く場所が決まる
せっかくの性能も「使いたい時季に使えない」「乾かしたい量が乾かない」「置きたい場所に置けない」のでは、意味がありません。
それぞれの性能の特徴やおススメの使い方は、この後詳しく解説します。
【大前提】除湿機を使うと室温は上昇する【要注意】
使い方に合わせて選ばないと失敗する機能を解説する前に、衣類乾燥除湿機を使う上での大前提をお話しようと思います。
衣類乾燥除湿機や除湿機には、実は多くの人が抱いているイメージと真逆の特徴があります。
真逆のイメージって?
衣類乾燥除湿機を使うと涼しくなるって思われがちだけど、実は逆に室温が上昇するんだよ
なぜ室温が上昇するの?
除湿の過程で乾燥した空気を排出する必要があるからだよ
ここがポイント
衣類乾燥除湿機や除湿機を使って除湿すると、室温は必ず上昇します
除湿方式や機種・季節によって温度の上り幅は異なりますが、どの除湿方式でもどの機種でも、上昇しないものは(今は)ありません。
除湿機というと、梅雨時期のベタベタ感を解消するために使うイメージがありますので、使うと涼しくなると思いがちですが、実際は逆に暖かく(暑く)なってしまいます。
除湿機を使うと室温が上がるんだね
暑い時季に除湿機を使う時は、エアコンで室温を調整するのがおススメだよ
除湿方式による温度の上り幅の違いは、次の項目で解説します。
除湿方式は使いたい時季で決まる【ハイブリッド方式がおススメ】
教えて!
コンプレッサー方式とかデシカント方式って何?
答え
除湿機の除湿方式のことです。除湿方式によって使いやすい時季が変わります
詳しく解説します。
除湿機の3つの除湿方式
除湿機や衣類乾燥除湿機の機能を調べると、必ず目にするのが3つの除湿方式です。
除湿機の3つの除湿方式
- コンプレッサー方式
室温が高い時季に除湿力が高い
- デシカント方式
室温が低い時季でも除湿力が安定
- ハイブリッド方式
一年中安定して除湿力が高い
それぞれの方式のメリットとデメリットがわかれば、部屋干しで使いやすい季節と使いづらい季節がわかります。
3つの除湿方式の長所と短所
コンプレッサー方式の特徴は?
除湿力が高く、消費電力が少ない!
室内の空気と除湿機の冷却器の温度差を利用して、結露した水分を取り除くのがコンプレッサー方式です。
コンプレッサー方式の長所と短所
長所
- 室温が高い時季は除湿力が高い
- 消費電力が少ない
- 室温の上昇が少ない
短所
- 室温が低いと除湿力が落ちる
- 動作音が大きい
コンプレッサー方式は夏は大活躍しそうだけど、冬は苦手なんだね
デシカント方式なら、冬でも除湿力が落ちにくいよ
除湿機内に取り込んだ水分をヒーターで暖めてから結露させるのがデシカント方式です。
デシカント方式の長所と短所
長所
- 室温に関係なく安定して除湿できる
- コンプレッサーがないため軽量でコンパクト
- 動作音が小さい
短所
- ヒーターの熱で室温が上昇する
- 消費電力が多い
デシカント方式は、冬は良さそうだけど夏は室温がさらに上がって大変だね。一年中快適に使おうと思ったら、1台ずつ購入して使い分けるしかないのかな?
そこで生まれたのがいいとこどりのハイブリッド方式だよ
コンプレッサー方式とデシカント方式のいいとこどりをしたのがハイブリッド方式です。
ハイブリッド方式の長所と短所
長所
- 室温が高い時はコンプレッサー方式で除湿できる
- 室温が低い時はデシカント方式で除湿できる
- コンプレッサー方式の時は消費電力が少ない
- デシカント方式の時は動作音が小さい
短所
- コンプレッサー方式の時は動作音が大きい
- デシカント方式の時は消費電力が多い
- コンプレッサーとヒーターを内蔵するためサイズが大きく価格も高い
除湿機の3つの除湿方式は、下記の記事で詳しく解説しています。
コンプレッサー方式やデシカント方式って?使いたい時季で決まる3つの除湿方式
続きを見る
除湿方式は使いたい時季に合わせて選ぼう
こうやって見てみると、年中部屋干し派としては、ハイブリッド方式一択だね!
コンプレッサー方式でも冬に弱いというデメリットを改善した機種があるよ
例えばこの三菱電機の衣類乾燥除湿機MJ-PV250SXは、インバーター制御と自動霜取機能で室温1℃からでも除湿可能なんだ
コンプレッサー方式は冬に弱いのがデメリットですが、三菱電機の衣類乾燥除湿機MJ-PV250SXのようにそのデメリットを改善するための機能がついている機種もあります。
また、室温は低いまま除湿機を使って部屋干しすることはまずありません。ある程度室温を上げないと洗濯物の水分が蒸発しないので、除湿機を使う意味がないからです。
冬でも暖かい室内で使うのであれば、コンプレッサー方式の除湿力が落ちることはありません。
また、夏はあまり湿度は上がらないけれど、冬は冷え込む地方であれば、デシカント方式の衣類乾燥除湿機の方が活躍する機会は多そうです。
除湿方式の選び方まとめ
- コンプレッサー方式は、冬でも室温を暖かくすれば一年通して使うことができる
- デシカント方式は、使用時に特に室温が上昇するため、冬に使うのがおススメ
- ハイブリッド方式は一年中使いやすいので、サイズと価格が許容できるのであればおススメ
衣類乾燥スピードで一度に乾燥できる量が決まる【部屋干し臭まで何時間?】
教えて!
衣類乾燥スピードで違うメーカーを比較しても大丈夫?
答え
衣類乾燥スピードは同じ基準で計測されているので、違うメーカーでも比較できます
詳しく解説します。
衣類乾燥スピードで何がわかるの?
衣類乾燥スピードで何がわかるの?
部屋干し臭が発生する前に乾燥させることができる機種がわかるよ
メーカー名 | 機種名 | 衣類乾燥スピード ※洗濯物2kg相当 |
---|---|---|
Panasonic | F-YHUX200 | 約58分 |
Panasonic | F-YHUX120 | 約75分 |
Panasonic | F-YHUX90 | 約97分 |
三菱 | MJ-PV250SX | 約86分 |
SHARP | CV-NH140 | 梅雨時約64分 冬季約80分 |
CORONA | CD-H1821 | 約62分 |
CORONA | CD-H1021 | 約87分 |
参考までに、衣類乾燥スピードを公開している主な機種を一覧表にしてみたよ
部屋干し三種の神器に必要なのは、部屋干し臭が発生する前に洗濯物を乾かすことができる性能です。
ここがポイント
自分が洗濯する量がわかれば、衣類乾燥スピードを比較することで部屋干し臭が発生する前に乾かすことができる機種がわかります
衣類乾燥スピードは単純に比較できる?基準が2kg相当のワケ
衣類乾燥スピードって、メーカーが独自の基準で計測してるんじゃないの?
衣類乾燥除湿機の場合は、基準が統一されているよ
家電のスペック表記は、メーカーによって試験の基準が異なる場合がありますが、衣類乾燥除湿機の「乾燥スピード」に関しては基準が統一*されており、「6畳相当の部屋で、室温20℃・湿度70%のもと、約2.0kgの洗濯物を乾燥した時間」で表示されています。だから、数値の違いが、そのまま乾燥スピード性能の違いなのです。
*日本電機工業会自主基準(JEMA-HD090:2017)
チェックポイント2:決め手は乾燥スピード | 衣類乾燥除湿機の選び方 | 衣類乾燥除湿機 | Panasonic(https://panasonic.jp/joshitsu/special/choice/checkpoint02.html)より引用
この基準に基づいた試験による衣類乾燥スピードには、こんな注釈がついているよ
除湿機の衣類乾燥性能は、一般社団法人 日本電機工業会自主基準(JEMA-HD 090:2017)に基づき以下の条件のもとで試験を行った値です。試験条件/●部屋の広さ6畳●室温20℃湿度70%●洗濯物2kg相当:Tシャツ3枚、Yシャツ2枚、パジャマ1組、下着7枚、靴下2足、タオル3枚●運転モード「衣類乾燥」運転60Hz地区。
株式会社コロナ 衣類乾燥除湿機 Hシリーズ(https://www.corona.co.jp/aircon/dehumidifier2/h/index.html)より引用
大体どの機種も2kg相当の衣類乾燥スピードを掲載しているのは、こんな基準があるからなんだね
この基準で計測した衣類乾燥スピードの時間は、メーカーが違う場合でも単純に比較できるよ
ここがポイント
衣類乾燥スピード=洗濯物2kg相当が同条件※の下で乾燥するまでの時間
※一般社団法人 日本電機工業会自主基準(JEMA-HD090:2017)
部屋干し臭が発生する目安は洗濯5時間後
何時間以内に乾かせば、部屋干し臭を抑えることができるの?
モラクセラ菌が爆発的に増殖する5時間以内と言われているよ
部屋干し臭の原因は、皮脂や水分を栄養に繁殖するモラクセラ菌という菌が増殖する時に出す排泄物と言われています。
そのモラクセラ菌が増殖するタイミングが洗濯してから5時間後のようです。
生乾き臭を発生させないために最も重要なのは、「洗濯が終わってから乾くまでの時間」です。モラクセラ菌は5時間経った頃から爆発的に増殖するため、5時間以内に乾かすことができれば生乾き臭をある程度抑えることができます。
空気のマメ知識「洗濯物の生乾き臭は洗って5時間以内が勝負!? ニオイの原因と生乾き臭を防ぐ干し方」 | DAIKINストリーマ研究所(https://www.daikin-streamer.com/article/006.html)より引用
部屋干し臭をおさえる乾燥時間は?発生までのタイムリミットと対策
続きを見る
ここがポイント
洗濯後、部屋干し臭が発生するまでは約5時間(約300分)
1日1人分の洗濯物の量の目安は約1.5kg
自分の洗濯物の量なんて測ったことないよ
1日1人分の洗濯物の量の目安は1.5kgと言われているよ
1日1人分の洗濯物量の目安は約1.5kg
1回1人分の洗濯物の目安 | 比較表 | 衣類乾燥除湿機 | Panasonic(https://panasonic.jp/joshitsu/comparison/indication.html)より引用
ここがポイント
洗濯物量の目安は1人分=約1.5kg、2人分=約3kg、3人分=約4.5kg、4人分=約6kg、5人分=約7.5kg
自分の洗濯物を5時間以内に乾かすことができる機種を把握しよう
洗濯物の量(n人分)別の衣類乾燥時間をまとめてみました。あくまでもひとつの目安としてご覧ください。
洗濯物量(n人分)別の衣類乾燥時間
2kg相当の 衣類乾燥スピード | 1人分 (約1.5kg) | 2人分 (約3kg) | 3人分 (約4.5kg) | 4人分 (約6kg) | 5人分 (約7.5kg) |
---|---|---|---|---|---|
60分の機種 | 約45分 | 約90分 | 約135分 | 約180分 | 約225分 |
70分の機種 | 約52.5分 | 約105分 | 約157.5分 | 約210分 | 約262.5分 |
80分の機種 | 約60分 | 約120分 | 約180分 | 約240分 | 約300分 |
90分の機種 | 約67.5分 | 約135分 | 約202.5分 | 約270分 | 約337.5分 |
100分の機種 | 約75分 | 約150分 | 約225分 | 約300分 | 約375分 |
この表を参考にすると、自分がいつも洗濯している人数分の量を300分以内に乾燥できる機種がわかります。
ひとり多い人数分でも約300分以内に乾燥させることができる機種を選べば、いつもより洗濯物の量が多い時でも安心です。
ここで算出した乾燥時間は、2kg相当の衣類乾燥時間を元に単純計算したものです。計算上は約300分以内に乾燥する機種でも、送風パワーや範囲によっては、たくさんの洗濯物に風をあてることができないため、より時間がかかることが予想されます
さらに詳しく
この表を見てもよくわからない場合は「2kg相当の衣類乾燥時間」が「80分」の機種を基準にするといいかもしれません。
洗濯物量(n人分)別の衣類乾燥時間から80分の機種を抜粋
2kg相当の 衣類乾燥スピード | 1人分 (約1.5kg) | 2人分 (約3kg) | 3人分 (約4.5kg) | 4人分 (約6kg) | 5人分 (約7.5kg) |
---|---|---|---|---|---|
80分の機種 | 約60分 | 約120分 | 約180分 | 約240分 | 約300分 |
衣類乾燥スピード80分の特徴
- 1人分(約1.5kg)の洗濯物を、約1時間で干すことができる
- 5人分(約7.5㎏)の洗濯物まで、部屋干し臭が発生しにくい約5時間以内に乾燥させることができる
洗濯後5時間というのはモラクセラ菌が爆発的に増殖するタイミングであって、それまで一切発生しないわけでも増殖しないわけでもありませんのでご注意ください
衣類乾燥スピードの選び方まとめ
- 部屋干し臭を発生させないためには、洗濯後5時間以内に乾燥させる
- 1日1人分の洗濯物の量は約1.5kgなので、4人家族では約6kgが目安になる
- 1人分(約1.5kg)を約1時間で乾かすことができる衣類乾燥スピード(2kg相当)は80分
送風機能で置き場所が決まる【衣類乾燥除湿機で速く乾かすコツ】
教えて!
衣類乾燥除湿機を使って速く乾かすコツは?
答え
自分の干し方に合った送風機能を持つ機種を選ぶことで、洗濯物全体に風があたりやすくなり速く乾かすことができます
詳しく解説します。
送風機能はメーカーごとの特徴がでる
衣類乾燥除湿機って、普通の除湿機と何が違うの?
除湿しながら乾燥した空気を洗濯物にあてて乾かすことができるよ
衣類乾燥除湿機で、メーカーごとの特徴がでるのが送風機能です。
衣類乾燥除湿機の送風は、除湿をする時の副産物である乾燥した空気の排出を生かした機能です。
3つしかない除湿方式と異なり、送風機能は送風口の位置や送風範囲に特徴を持たせることで差別化することができます。
ここがポイント
衣類乾燥除湿機を選ぶ時は、特徴がはっきりしている送風機能が自分の干し方に合っているかをよく確認することが重要です
送風口で衣類乾燥除湿機の置き場所が決まる
送風口の位置がどうして重要なの?
送風口の位置によって衣類乾燥除湿機を置く場所が決まるからだよ
衣類乾燥除湿機は、送風性能が同じ機種でも、送風口の位置が変われば実際に風が届く範囲は異なります。
送風機能をフルに生かした方が速乾できるので、その機種が性能を発揮できる最適な位置で洗濯物に送風することが一番です。
ただ、その最適な位置というのは機種によって様々です。
例えばこのPanasonic衣類乾燥除湿機 F-YHUX90というコンパクトモデル
洗濯物の下から風をあてることにメリットはあるの?
洗濯物の水分も重力によって下にたまるんだ。だから上部分に比べて下部分は乾きにくいから、下から風をあてるのは理にかなっているんだよ
送風口は本体天面の奥側にあるんだね
洗濯物の真下に置く場合、本体の真ん中から手前側に送風口があると、より奥のスペースに置かないと風を当てることができないんだ。でも奥に置くと操作パネルに手が届きにくくてやりづらいから…
そっか。奥に送風口があれば、置く場所も調整しやすいし操作もしやすいね
でも室内物干しのデザイン的に真下に置けない場合は、コンパクトさを生かしたせっかくの機能もムダになってしまうよ
衣類乾燥除湿機を選ぶ時に、意外と見落としがちなのが送風口の位置です。
自分の部屋干しスペースで、衣類乾燥除湿機を置く場所を想定してみましょう。
その場所に置いた時、自分が選んだ衣類乾燥除湿機の送風口は、洗濯物に風が当たりやすい位置にありますか?
ここがポイント
衣類乾燥除湿機を使う時に、洗濯物の全体に風をあてることができる位置に送風口がある機種を選びましょう
送風範囲と本体サイズで衣類乾燥除湿機の置き場所が変わる
風が届く範囲って、そんなに違うの?
同じメーカーの機種でも100cmから165cmと幅があるよ。それに本体サイズが大きい方が、よりパワフルな風を送ることができるよ
本体サイズが大きいほどよりパワフルな風を広範囲に送ることができますが、洗濯物全体に風をあてるためにはある程度間隔をあける必要があります。
至近距離から広範囲に風を送ることは難しいからです。
例えばこのPanasonic衣類乾燥除湿機 F-YHUX200という大容量モデル
この機種は、165cmのワイド送風と様々な送風ができるツインルーバーの組み合わせでたくさんの洗濯物をムラなく乾かすことができるよ
ホントだ。約2kg相当の衣類乾燥時間が、コンパクトモデルの約97分に対して約58分って圧倒的だね!
でもパワフルな分、サイズは大きく重くなるし、室内物干しとある程度離間隔を置いて設置しないと風を洗濯物全体にあてることができないよ
衣類乾燥除湿機の吹出口と洗濯物の間は、40cm程度離して、風を幅広く当てましょう。
プロに学ぶ 洗濯・部屋干しのテクニック | 衣類乾燥除湿機 | Panasonic(https://panasonic.jp/joshitsu/special/technique.html)より引用
自分の部屋干し環境をよく考えて、どの機種が使いやすいか決めよう!
衣類乾燥除湿機の送風機能のように、より強く広い範囲に送風するためには本体サイズを大きくするしかありません。
大きくなるだけ乾燥スピードは早くなりますが、その大きさが原因で置きたい場所に置けないのでは意味がありません。
また、広い送風範囲を生かすためには洗濯物とのある程度の間隔が必要です。
カタログスペックに惑わされることなく、自分の部屋干し環境に適した機種を選びましょう。
ここがポイント
衣類乾燥除湿機は、自分の部屋干し環境に合った送風範囲と本体サイズの機種を選びましょう
まとめ:自分の部屋干し環境に適した衣類乾燥除湿機で快適速乾
衣類乾燥除湿機は部屋干し派の強い味方ですが、自分の部屋干し環境にあった除湿方式・乾燥スピード・送風機能を選ぶことが大切です。
「失敗しないための機能」を解説した今回の記事ではご紹介しませんでしたが、三菱電機の部屋干しおまかせムーブアイやSHARPのプラズマクラスター除湿機など、部屋干し派が気になる衣類乾燥機能や清潔性能もご紹介していきたいと思います。
自分の部屋干し環境に適した衣類乾燥除湿機を使って、日々の洗濯を快適にしましょう!
今回は以上です。