衣類乾燥除湿機 部屋干し家電

コンプレッサー方式やデシカント方式って?使いたい時季で決まる3つの除湿方式

2021年9月28日

コンプレッサー方式とかデシカント方式って何?

除湿機の除湿方式だよ。除湿方式によって使いやすい時季が変わるよ

除湿機のハテナ

  • 除湿機ってどういう仕組みで除湿するの?
  • コンプレッサー方式とかデシカント方式って何?
  • 使いたい時季に合わせた除湿方式の選び方は?

こんな疑問にお答えします。

よくわからないけど、除湿できるならどの除湿方式でも一緒でしょ?

とんでもない。使いたい時季に合わせて選ばないと後悔するよ!

本サイトでは、日々の生活に欠かせない洗濯を、今の生活様式にあった形で楽に時短するための方法やグッズを解説しています。

今回の記事では、部屋干し家電としても欠かせない除湿機を選ぶ時に大切な3つの除湿方式と使いやすい時季について詳しく解説します。

管理人

除湿機に衣類乾燥用の送風機能がついた衣類乾燥除湿機も、除湿方式は一緒です

除湿機ってどういう仕組みで除湿するの?

教えて!

除湿機ってどういう仕組みで除湿するの?

答え

空気を冷やした時に起きる結露を利用して除湿します

詳しく解説します。

除湿機の仕組みって覚える必要あるの?

覚える必要はないけど、知っておくと除湿方式の違いがわかりやすくなるよ

気温と湿度のカンケイ

空気がたくわえられる水分(水蒸気)の量は、気温によって変わります。

気温による飽和水蒸気量の違い

空気中に含まれる水分(水蒸気)の量には限界があり、1m3の空気中に含むことができる水蒸気量を、飽和水蒸気量といいます

気温によって、飽和水蒸気量は変わります

気温が高い

空気中にたくわえられる水分量は多い

気温が低い

空気中にたくわえられる水分量は少ない

気温が高い夏は湿度が高く、気温が低い冬は湿度が低いのも、温度によって空気がたくわえられる水分量が変わるためです。

湿度と結露のカンケイ

湿度100%とは、空気中にそれ以上水分(水蒸気)をたくわえられない状態です。

ここがポイント

湿度100%になると、空気中にたくわえられなくなった水分(水蒸気)が、水滴となってあふれてきます。これが結露です

結露の仕組み

暖かい空気はたくわえられる水分量が多いため、冷えた時にあふれる水分量も多くなります

温度差が大きい

気温が高いとコップ表面につく水滴は多い

結露した時の水分量は多い

冷たい空気はたくわえられる水分量が少ないため、さらに冷やしてもあふれる水分量は少なくなります

温度差が小さい

気温が低いとコップ表面につく水滴は少ない

結露した時の水分量は少ない

結露と除湿のカンケイ

除湿機は、この結露の仕組みを利用して除湿します。

除湿機の仕組み


  • 湿った空気を取り込んで熱をうばう

    熱をうばわれた空気が冷える


  • 空気が冷えて結露する

    結露した水分は除湿タンクにたまる


  • 冷えた空気と熱を室内に排出する

    取り込んだ空気より戻す空気の方が暖かい


湿った空気を冷やす時の温度差が大きいほど、たくさん除湿できます。

コンプレッサー方式とデシカント方式で工程は異なりますが、暖かい空気から熱をうばって結露した水分を取り除く仕組みは一緒です。

除湿機と室温上昇のカンケイ

除湿機は、結露させるために湿った空気から熱をうばいます。

熱をうばわれて冷えた空気は室内に排出されますが、湿った空気からうばった熱も室内に排出されます。

そして除湿機自体の消費電力による排熱も加わるので、室温は必ず上昇します

エアコン除湿のハナシ

エアコン除湿も仕組みは一緒ですが、湿った空気からうばった熱は室外機から屋外に排出されます

そして室内には冷えた空気だけが排出されるので、室内の温度は下がります

エアコンには、冷えた空気を暖めてから室内に戻すことで室温を変えない再熱除湿方式があります。

除湿機には、梅雨時期のベタベタ感を解消するために使うイメージがあるので涼しくなると思いがちですが、実際は暖かく(暑く)なってしまいます。

除湿方式や機種・季節によって温度の上り幅は異なりますが、どの除湿方式でもどの機種でも、上昇しないものは(今は)ありません。

ここがポイント

除湿機や衣類乾燥除湿機を使って除湿すると、室温は必ず上昇します

除湿機を使うと室温が上がるんだね

暑い時季に除湿機を使う時は、エアコンで室温を調整するのがおススメだよ

除湿方式による温度の上り幅の違いは、この後で解説します。

除湿機の3つの除湿方式と特徴

教えて!

コンプレッサー方式とかデシカント方式って何?

答え

除湿機の除湿方式です。除湿方式によって使いやすい時季が変わります

詳しく解説します。

除湿機の3つの除湿方式

除湿機や衣類乾燥除湿機の機能を調べると、必ず目にするのが3つの除湿方式です。

除湿機の3つの除湿方式

  1. コンプレッサー方式

室温が高い時季に除湿力が高い

  1. デシカント方式

室温が低い時季でも除湿力が安定

  1. ハイブリッド方式

一年中安定して除湿力が高い

それぞれ詳しく解説します。

コンプレッサー方式は除湿力が高く消費電力が少ない

コンプレッサー方式の特徴は?

除湿力が高く、消費電力が少ない!

コンプレッサー方式の仕組み


  • 湿った空気を取り込んで冷却器で熱をうばう

    熱をうばわれた空気が冷える


  • 空気が冷えて結露した水分が冷却器につく

    水分は除湿タンクにたまる


  • 冷えた空気は放熱器を通して室内に戻す

    取り込んだ空気より戻す空気の方が温かい


室内の空気と除湿機の冷却器の温度差を利用して、結露した水分を取り除くのがコンプレッサー方式です。

温度差が大きい時季は高い除湿能力を発揮しますが、温度差が小さい時季は除湿能力が落ちます。

コンプレッサー方式の長所と短所

長所

  • 室温が高い時季は除湿力が高い
  • 消費電力が少ない
  • 室温の上昇が少ない

短所

  • 室温が低いと除湿力が落ちる
  • 動作音が大きい

デシカント方式は消費電力は多いが安定した除湿力

デシカント方式の特徴って?

気温に左右されない安定した除湿力!

デシカント方式の仕組み


  • 取り込んだ空気の水分を除湿ローターが吸着

    水分をうばわれた空気は乾燥する


  • 除湿ローターの水分をヒーターで暖める

    吸着した水分を熱交換器に放出する


  • 熱交換器で冷やされた水分が除湿タンクにたまる

    ヒーターで暖めた際の熱が室内に排出される


除湿機内に取り込んだ水分をヒーターで暖めてから結露させるのがデシカント方式です。

ヒーターには一長一短があります。

室温が低くてもヒーターで暖めるため安定して除湿できますが、熱を室内に放出するため室温が上がり、消費電力も多くなります。

デシカント方式の長所と短所

長所

  • 室温に関係なく安定して除湿できる
  • コンプレッサーがないため軽量でコンパクト
  • 動作音が小さい

短所

  • ヒーターの熱で室温が上昇する
  • 消費電力が多い

ハイブリッド方式は2つの方式のいいとこどり!

ハイブリッド方式の特徴は?

梅雨も冬もこれ一台でOK!

コンプレッサー方式とデシカント方式のいいとこどりをしたのがハイブリッド方式です。

使用する際は、その時の気温に合わせてどちらの方式がいいか自動で判断してくれるので手間いらず。

2つの方式のメリットはそのままに、コンプレッサー方式の冬に弱くデシカント方式の夏に使いにくいデメリットを解消しています。

デメリットとしては、2つの方式を実現するための大きな本体サイズや高めな価格。

でも2台を使い分ける必要がなく年間通して使えるので、本体サイズや価格だけで選択肢から外すのはもったいないと思います。

ハイブリッド方式の長所と短所

長所

  • 室温が高い時はコンプレッサー方式で除湿できる
  • 室温が低い時はデシカント方式で除湿できる
  • コンプレッサー方式の時は消費電力が少ない
  • デシカント方式の時は動作音が小さい

短所

  • コンプレッサー方式の時は動作音が大きい
  • デシカント方式の時は消費電力が多い
  • コンプレッサーとヒーターを内蔵するためサイズが大きく価格も高い

除湿機を使いたい時季は?除湿方式別のおススメ度

教えて!

使いたい時季に合わせた除湿方式の選び方は?

答え

梅雨から夏用冬用一年中部屋干し用の3つの使い方で特徴が発揮できる除湿方式を選びましょう

詳しく解説します。

高温多湿な梅雨から夏のおススメ度

梅雨から夏のおススメ度

コンプレッサー方式★★★
デシカント方式☆☆☆
ハイブリッド方式★★★

高温多湿な梅雨から夏にかけては除湿機が大活躍する時季です。

温度差があるほど除湿能力を発揮できるコンプレッサー方式とハイブリッド方式がおススメです

デシカント方式はヒーターの排熱で室温がかなり上昇しますので、この時季しか使わないのであれば選択肢から外した方が無難です。

室温が低い冬のおススメ度

冬のおススメ度

コンプレッサー方式★☆☆
デシカント方式★★★
ハイブリッド方式★★★

ヒーターの排熱で室温が上昇するデシカント方式も、冬は使いやすくなります。

室内の温度が低くても安定した除湿能力を発揮できる点もおススメです。

管理人

結露対策ではなく、冬の部屋干し用として考えるのであればコンプレッサー方式も使えます。

乾きやすい環境にするために室温を20℃以上に保つのであれば、コンプレッサー方式でも問題ありません。

一年中部屋干しする場合のおススメ度

一年中部屋干しのおススメ度

コンプレッサー方式★★★
デシカント方式★☆☆
ハイブリッド方式★★★

部屋干しする場合は、洗濯物の水分が蒸発しやすいように室温を20℃以上に保つので、室温低下に弱いコンプレッサー方式でも一年中使えます。

夏に使いにくいデシカント方式の優先度は下がります。

使いにくい時季がないハイブリッド方式で気になるのは、本体サイズと高めな価格です

除湿方式別のおススメ時季

  • コンプレッサー方式

梅雨から夏のほかに部屋干し用として冬に使うのもおススメ

  • デシカント方式

除湿運転時に室温が上昇するため、冬に使うのがおススメ

  • ハイブリッド方式

一年中使いやすいので、本体サイズと価格が許容できるのであればおススメ


まとめ

コンプレッサー方式やデシカント方式って?使いたい時季で決まる3つの除湿方式

除湿機ってどういう仕組みで除湿するの?

  • 空気を冷やした時に起きる結露を利用して水分を取り除いて除湿します。

除湿機の仕組み


  • 湿った空気を取り込んで熱をうばう

    熱をうばわれた空気が冷える


  • 空気が冷えて結露する

    結露した水分は除湿タンクにたまる


  • 冷えた空気と熱を室内に排出する

    取り込んだ空気より戻す空気の方が暖かい


コンプレッサー方式とかデシカント方式って何?

  • 除湿機の除湿方式です。除湿方式によって使いやすい時季が変わります。

除湿機の3つの除湿方式

  1. コンプレッサー方式

室温が高い時季に除湿力が高い

  1. デシカント方式

室温が低い時季でも除湿力が安定

  1. ハイブリッド方式

一年中安定して除湿力が高い

使いたい時季に合わせた除湿方式の選び方は?

除湿方式別のおススメ時季

  • コンプレッサー方式:梅雨から夏のほかに部屋干し用として冬に使うのもおススメ
  • デシカント方式:除湿運転時に室温が上昇するため、冬に使うのがおススメ
  • ハイブリッド方式:一年中使いやすいので、本体サイズと価格が許容できるのであればおススメ

今回は以上です。

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